さあ、サークルチェックを始めよう -サークルチェックのススメ

皆さん、イベント前のサークルチェックしてますか?
この時期ですと大きいイベントは例大祭ですね。
東ホールを埋め尽くさんとするサークルの数々。
即売会に慣れてる人はともかく、ここ最近即売会に参加するようになった人はカタログの分厚さだけで気が滅入るかもしれませんね。
※慣れた人でもあの分厚さは正直気が滅入りますが、それは気にしてはいけません。


そんなわけでサークルチェックのススメを軽く書いていきます。


■まずは地図印刷
まいさんのホームページDTI版
配置図でお馴染みまいさんの白地図です。
ネットプリント等で出力しておきましょう。
心配な人は予備を刷っておくと安心。


以下は関連リンク
第九回博麗神社例大祭サークルカット傾向別色付配置図公開 - 雑念雑記はてな出張所
博麗神社例大祭(第九回)用コミケカタロム風配置図


白地図に色を塗る時は目的毎にマーカーの色で分けると便利です。
取り置きや受け渡し、差し入れ等の用事があるサークル用/優先して買い物行くサークル用(2〜3段階に分けると丁度良い)/知人のサークル等々


■どんな作品が欲しいのか。
何よりもこれが大事
霊夢の本が欲しい!」
「男性vocalのCDを買い漁りたい」
「お薦めの小説ない?」


基本的に即売会の配置は大分類(漫画・イラスト/音楽/小説/グッズ/その他等)で区分され、その中で可能であれば小分類での区分がなされています。
※漫画・イラストに関しては作品/キャラクター別に区分されています。紅魔島の中の咲夜島といった感じです。ちなみに順番はボスの登場順です。咲夜の次はレミリアで、その次はフランですね。ゲーム以外は書籍/CD組になっています。秘封や阿求がそれに該当します。最近は華扇ちゃんが熱いですね。
※更に補足。サークルカットの傾向と、恐らくは備考欄を参考にしているかと思いますが、例えばレミ咲本を出すサークルであれば咲夜島とレミリア島の繋ぎ目に配置されているかと思われます。参考までに。


■まとめを活用する
ただ端から端までカタログを眺める前にまとめを活用しましょう。
平成二十四年「博麗神社例大祭」まとめのまとめ(随時更新)制作のしおり
大きく分けると特定キャラクターのまとめとジャンルまとめの2種類となります。
まとめ経由で新しいサークルとの出会いがあるかも?


以下、個人的にお薦めのまとめ
例大祭9秘封まとめ | 日日俺酔狂
例大祭9 SS本まとめ -てきとーに。


みんな秘封と小説買いましょう
秘封は鳥船出たし良い感じですねー
小説は上下巻で800ページ近い本を出すchottohikuwa……な素敵サークルさんもいらっしゃるジャンルです
※褒めてます


■投稿サイトを活用しよう
イラスト・漫画サークルならpixiv、音楽/ゲーム/映像系サークルならニコ動になります

・pixivの場合
イベント→該当イベント→お気に入りユーザー(サークル参加)で自分がお気に入りに入れてるユーザーの参加一覧が表示されます。これ便利。
※ただし登録を行うのは各ユーザー自身なので、投稿の際には告知してもイベント参加情報には登録してないユーザーもいるので要注意です。
また、CDやジャケット、ゲスト関係の告知から思わぬ新規開拓に繋がったりします。


・ニコ動の場合
多くの場合、投稿タグに「第9回博麗神社例大祭」等のタグが付くので、そこから探していくと色々見つかります。
マイリストに入れておいて後からまとめて試聴すると捗ります。


■即売会は一期一会(かもしれないし、そうでもないかもしれない)
サークルチェックを怠ってコピー誌を買い逃してしまった
いつもはスケブを描かないサークルが今回は描くと告知していたのに見逃してしまった
手焼きのおまけCD頒布があることを知らず買い物を後回しにしたら買えなかった


こんな経験ありませんか?
私は何度もあります。
これがもう悔しいのなんの。


コピー誌やおまけCDの音源などは後日そのサークルがwebで公開するものも多いです。
ですが、やはり"会場で""物として"入手することに意味があると思ったりなんかしちゃいます。
※この辺は人それぞれですよね。物であることに拘る辺り、私は古い世代のオタクなのかなーと思ったりなんだり


話が脱線してしまいました。
閑話休題


物である以上、それが世に出る量も、それらを手に取れる量も有限です。
それを分かった上でなお、即売会で後悔しないためにもサークルチェックは入念に行いましょう。


大袈裟な話ですがここは結構真面目。


■最後に
とても一人では回りきれないサークル数の例大祭
いつもチェックしてるサークルさんを確認するだけで精一杯かもしれません。
それでも、このエントリーから一つ言えることがあります。


新規開拓をしましょう。


断言してもいいですが、東方ジャンルにはあなたの知らない素敵なサークルがまだまだあります。
もうこれだけ探したら十分だろと思っても、です。
まだ知らなかったサークルと出会えるのもサークルチェックの醍醐味ではないでしょうか。
他方でこれだけの規模のイベントともなると、あれもこれもとチェックを付けていては収拾が付かなくなるかもしれません。
自分の中の嗜好の取捨選別を行っていくのもまた、サークルチェックには必要なことだと思っています。
選択作業を繰り返していくのはある意味感性を磨くことに繋がるかもしれません。
選択基準を絞っていくのは、それはそれで大事です。


そろそろ各サークルの告知も出揃ってくる頃合いです。
良いサークルとの出会いがあることを願いつつ。
それでは、あなたに素敵な即売会ライフを。



ああ、そうそう。
例大祭には[M-21b]星空亭で参加しています。
上記スペース番号にチェックを入れて頂けると幸せになります。私が。
(新刊は……コピー誌的なものかポストカード的なものが出るかもしれないし出ないかもしれません)

C78感想


>>Captain!>>
白上さん家
村紗水蜜が救いを手にするまでの物語。
真っ直ぐな小説でした。作者の人柄が文章に表れる好例。
封印→復活のように年月経過を伴う展開でありながら、急ぎ足にならず丁寧に描かれてる点は素晴らしい。



東方コミュニティ白書
久幸繙文
色付配置図の人でお馴染み、久樹さんの送る東方界隈の「求聞史紀」。
評論ジャンル全てに言ってますが「こういった作品が世に出ること」自体に意義があると思っています。資料の重要性という観点で。
きめ細やかな解説と共に東方界隈の動向を数値化、定量化しており、色地図作成をこなす著者ならではの「データ的分析」とでも言う強みが見て取れます。
実際、数年単位の間であれば東方界隈の統計的資料はこの本一冊で済んでしまうんではないかと。それほどの強度があります。
第四章「東方のこれから」では東方界隈の多様性や課題、また即売会が開催されるまでの流れを説明するなど、データだけではない部分を補完しています。
東方関連の評論本として、現状では間違いなく最高の本です。



PLANETS vol.7 ZUN・竜騎士07特別対談「同人ゲームが起こした「奇跡」の真価」
第二次惑星開発委員会
対談の柱は「ゲーム性とは何か」「音楽の強制力」「二次創作という磁場」「コミュニケーションからの想像」の4点。


・「ゲーム性とは何か」
「ゲームの外側と内側」という言葉から、内側(ゲーム内)でプレイヤーがどのように遊ぶか(クリア目標や稼ぎプレイに走ったり)といった選択性に触れている。 ゲームの外側ではプレイヤーがその作品の設定で議論をすることは十分にゲーム的だと論じており、ノベル系作品などに見られるプレイヤーの考察に関連付けている。
また、東方作品において自機や敵が従来のSTGのようなメカではなく少女であることの理由がゲーム・キャラクターデザインの観点から語られており、その必然性が確かな説得力を持っている。
他方、キャラクターはあくまでゲームを盛り上げる要素であって、最初からキャラありきで狙うことの危険性についても警鐘を鳴らしている。


・「音楽の強制力」
ZUN氏・竜騎士07氏ともにゲームにおける音楽の重要性を強く強調している。ひぐらしでは平和だった日常が反転する場面での不安を煽るBGMであったり、東方であれば反魂蝶の演出などが顕著かと思われる。


・「二次創作という磁場」〜「コミュニケーションからの想像」
両氏ともに二次創作の誘発を狙ってはおらず、意図せず二次創作の現場が拡大していったとのこと。ここでも、意図的に狙うことの危険性(狙ったものは面白くならない)について触れており、これは「ゲーム性とは何か」でゲーム・キャラクターデザインについて語っていた内容と共通する。
各作品の二次創作に対しては非常に好意的。ZUN氏は自身の作品自体ですら二次創作である(神話などの元ネタがあるという意味で)と発言し、あまりオリジナルや二次創作という分類は考えていないとのこと。
二次創作の増えた背景には、技術的なハードルが下がったことにより送り手側が増えてきた。また、物を作るという行為を通して「私はここにいる」というメッセージの発信、コミュニケーションの形成が挙げられていた。


ゼロ年代を代表する同人ゲームの担い手への対談を通じて、ゲームとは何か? 物を作るとは何か? といったことの一端が見えてくるかと思います。
音楽に関する話題が特に濃かった印象。
この対談に限らず他の誌面も素晴らしい出来。